聖金曜日は、特に今年は、その実際に意味するところが思い起こされるよう私が願う日である。

わが聖父（ちち）は世に私を遣わし、世を地獄の火から救うために贖いとして私をお与えになられたのだ。

私はあなたたちを救うために来たのだ、わが子供たちよ、あなたたちを裁くためではない。私の死は特別な恵みであった、それはわが永遠の聖父によって与えられた憐みの手を受け入れること以外、あなたたちにいかなる責務をも課さなかった。

この賜は人類がわが聖父の王国に入るにふさわしい者とされるために、人類が和解の賜を受けるべく与えられたのだった。

私が磔刑に処せられる前，わが十字架上の死の前夜に、私はわが使徒たちと共に非常に重要な過ぎ越しの食事に与った。

この最期の晩餐は他の特別な賜をもたらした。聖餐を祝うことの賜は、あなたたちが聖体拝領において真に私を受けることができる、無比の賜をあなたたちに与える愛の秘跡である。

今日の世において聖体におけるわが現存は、聖なるミサのあいだに施行されるとき、私を愛し、私を受け入れる聖寵の状態にある者たちに非常に特別な恵みを与える。

聖体におけるわが現存をあなたたちが受けるとき、あなたたちの信仰が強められるという形で、あなたたちにわが存在は感じられ得るのだ。

もしあなたたちが聖体におけるわが存在を拒むなら、私があなたたちの罪を贖うために地上にやってきて遺した最も重要な賜の一つを拒むことになる。

私はあなたたちを救うために死んだのであり、このこと自体が一つの大いなる賜である。

だが、私はあなたたちに非常に特異な賜を残したのであり、それによってあなたたちは私を、精神と体と霊において受けることができるのだ。

わが現存を受けなさい、そうすればあなたたちの霊魂は、真の一致において私により一層近づくのだ。

私を受け入れなさい。私を見捨ててはならない。私を否んではならない。

心にいささかの疑いも抱かずに、これらの賜があなたたちに与えられたのは、父なる神の愛ゆえだと信じなさい。

わが教えの実際の真理についていま熟考しなさい。

わが最後の晩餐においてもまたあなたたちに与えられた賜を受け入れることなしに、わが磔刑を受け入れてはならない。もしそうするなら、あなたたちは自らの霊魂を「命の食物」に飢えさせることになるのだ。

あなたたちの最愛のイエズス
人類の贖い主