彼の教皇聖座は盗まれた。だが彼の力は盗まれてはいない

彼の教皇聖座は盗まれた。だが彼の力は盗まれてはいない
2012年3月13日  水曜日 19:20

わが親愛なる娘よ、私は二度目の死の宣告を受けた。今日あなたたちが目にしたローマの統治への侮辱は、私を真っ二つに引き裂いた。

異端説の、また真理を大胆に語ったことの罪で私が死刑執行人たちの前に立ったとき、わが使徒たちは逃げ去り、その姿をくらました。権威ある者たちによってわが言葉に異が唱えられたとき、私に従い、わが教えを受け入れた者たちが私を裏切った。彼らは私に対する信頼を失い始め、私を疑い始めたのだった。

わが従者たちの中には、私が訴えられた異端の罪を信じた者たちもいて、その罪は正当化された。私を訴えた者たち―魅惑的な職服に身を包み、正真正銘の権威を漂わせて歩き、語る高位にある者たち―は非常に影響力があったので、彼らを疑う者はほとんどいなかった。

真理を語ったがために私は、取り調べを受け、挑まれ、冷笑され、見くびられ、嘲(あざけ)りを受けて嘲笑された。人々はこれらの統治者―力強く語る、その権威のつゆ疑われたことのない統治者たちの前では弱い存在だった。私を訴える者たちの咆哮(ほうこう)の中にあって、私の声は囁き声のようになっていった。

「異端者!」―彼らは叫んだ。彼らは私が悪魔の舌で語り、神を冒涜し、彼らの教会を破壊しようとしたと言った。その結果、彼らは冷酷にも私を殺害したのだ。

今わが声を伝えようとするとき―私がこの二年間、あなた、わが娘に語ってきた様々な出来事についてすべての神の子供たちに警告しようとするときにも違いはない。わが言葉は軽蔑をもって取り扱われるのだ。わが言葉は疑われるのだ。再び、疑いはそっと忍び込み、わが使徒たちは逃げ去り、私を狼の群れの中に置き去りにするだろう。

誤ってはならない、真理はあなたたちに明らかにされたのだ。私はあなたたち、わが従者たちに、どのようにしてあなたたちが欺かれるかを伝えた。わが聖父の家に座すこの詐称者にあなたたちは疑いを持つことになるゆえ、今はあなたたちにとって非常に困難な時となるだろう。

前もって言われてきた通り、わが教皇ベネディクトⅩⅥ世は迫害され、逃げた。私は、私の名において来たと言うこの者を任命はしなかった

彼、教皇ベネディクトはわが従者たちを真理に向けて導いてゆくだろう。私は彼を見捨ててはいない、私は彼をわが心に抱き寄せ、この過酷な時に彼が必要とする慰めを彼に与えよう。

彼の教皇聖座は盗まれた。だが彼の力は盗まれてはいない。

あなたたちのイエズス

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM